70歳以上の市民を対象
3人に1人が利用
「行動の範囲が広がり、助かっています!」―――。
神奈川県厚木市では、2年前から導入した高齢者バス割引乗車券購入費助成事業の利用者が、年々増加している。
同割引乗車券を利用すると、1区間内であれば100円でバスが乗れるため、市内に住む高齢者から大変に喜ばれている。
「行動の範囲が広がった」
「経済的負担が減り、行動範囲も広がりました。本当に助かっています」と、同バスを利用する小林美葉代(みはよ)さん(85)は、目を細める。
2005年4月にスタートした同助成事業は、神奈川中央交通(株)が販売している高齢者バス割引乗車券「かなちゃん手形」の1年券の購入にかかる費用を、70歳以上の市民を対象に助成するもの。
05年度の助成対象者は
1万8017人で、そのうち利用者は5,199人に上る。
06年度では、助成対象者は
1万9231人で、そのうち利用者は6258人と増加し、これは全体の32.5パーセントが利用していることになる。
市高齢福祉課は「対象者全員に封書で通知するなど、広く宣伝してきたおかげで、多くの高齢者に利用されています」と述べている。
「かなちゃん手形」は、65歳以上を対象に、県内全域に路線を持つ神奈川中央交通(株)、神奈川交通各社の路線バスに乗車する際、手形を提示すると、1区間内であれば100円で利用できる。
同助成制度は、同手形の1年券の発売金額9,000円のうち市が7,000円を助成し、自己負担額は2,000円のみ。
購入の申し込みは、地区市民センターで受け付けている。
同市ではこれまで、高齢者がボランティア活動などの社会活動をする際、移動手段としてバスを利用していたが、「バス料金の負担が大きい。何とかしてほしい」との声が上がっていた。
こうした声を受け、厚木市議会公明党(せきど順一団長)は、1996年9月の定例会で「高齢者が生きがいを持って、社会参加ができる環境を」と指摘し、「交通費助成制度を導入すべき」と提案。
その後も何度も本会議で質問するなど粘り強く推進してきた。
せきど団長は「今後も高齢者の外出機会の拡大を図り、また、社会参加や健康・生きがいづくりができるようにさらに尽力していきたい」と語っている。
■ご参考
厚木市議会会議録
平成8年9月定例会(2日目)1996年9月9日
公明党 降旗功議員(当時)の質問